二世帯住宅にしたときに特別に付けたもの

私たちは、義父が体を病んだことをきっかけに二世帯住宅を建てました。そのおかげか義父は、長生きしてくれました。二世帯住宅を建てて、一緒に住むことがなければ、夫も安心して離れて生活していられなかったと当時を振り返ります。同居後、義父は、医者に言われていたよりうんと長生きしてくれたので、亡くなったときも夫はそれなりに納得したようでした。

私たちは当然のように、バリアルフリーにしました。これは、高齢者と同居をしなくても今は、自分たちの将来を見据えて当たり前になってきていると思います。

これに加えて、ブザーを義父のベッドの壁に取り付けました。もし、夜中に助けが必要になったとき、状態が悪くなったときに、そのブザーを押すと家に音楽がなります。その音楽によって、寝ている私たちも義父が呼んでいることに気が付くことができようにしました。

昼間なら、義母が、一階のリビングから二階にいる私たちに声を掛けてもらえば気が付くことができます。足が上部でない義母は二階にいる私たちのところまで来ることはできませんでした。それなので、夜遅い時間に、私たちが寝室でテレビを見ていたり、眠っていたりしたら、声を掛けられても気が付かない可能性もあると思ったからです。

義父からだけでなく、義母も緊急性が高いお願いの場合は、そのブザーを押して私たちを呼びました。このおかげで、義両親も安心していたようでした。

近年は寿命も延びで人生100年といわれる時代です。介護する方も歳が多くなっています。常に付き添わなければならない介護は長くは務まりません。介護する方も精神や体を壊しては元も子もありません。ブザーを取り付けたことによってお互い過度に依存せず、二世帯同居でも生活ができたのだと思っています。